「・・・あ」
ついてない。
空が泣き始めてしまった。
今の距離
「・・・さむい、なぁ」
でも、もう濡れることは免れないと覚悟したので
別段急ぐことはしなかった。
制服が水を吸って重くなっていく。
体温を奪われていくのがわかる。
やっぱりテレビ、天気予報だけでも見るべきかなぁ・・・
と ぼーっと考えながら歩いていたら
ぱしゃぱしゃっ、と後ろから
誰かが走ってくるような音が聞こえた。
振り返ろうと立ち止まった そのとき
ぐいっと肩をつかまれた。
「・・・?」
「おいっ」
「橘くんだ」
「・・・おまえなぁ・・・、びしょ濡れじゃねーか・・・」
「傘、持ってなくて」
「雨宿りするとか、あるだろ・・・」
あぁ、そっか その手があった
て言ったら、橘くんは溜息をついていた。
・・・何故だかわからないけど。
「まぁ、いいけど・・・ほら、入れてってやるよ」
「あ、ありがとう」
私は橘くんの1人で使うには大きめだけど
2人で使うには少し小さめな傘に入れてもらった。
橘くんとは同じクラスだったけど
こんなに近づいたのは初めてかもしれない。
話したこともあんまりなかったのになぁ。
なんだか不思議に思って、ふっと橘くんを見上げてみる。
「あ」
「・・・ん?どうかしたか?」
橘くんの肩は傘から流れる雫で濡れていた。
「肩、濡れてる・・・もちょっとつめないと、だね」
「は?・・・あ、いやっそれは・・・///」
私が近づくと、急に慌てだした。
あ、もしかして・・・
「ごめん、私とくっついたら、もっと濡れちゃうもんね」
自分がずぶ濡れだったことを忘れてた。
「あー・・・そうじゃなくて・・・くそっ」
「・・・違うの?ならほら、もうちょっと近づこう」
ぐいっと橘くんの腕を引っ張った。
橘くんの顔が赤くなった気がしたけど
あんまりよく見えなかった。
なんでだろう・・・
私の顔も、あっつい気がした。
「(風邪でも引いたかな・・・)」
私がその想いに気づくのは
もう少し、先の話。
不完全燃焼系。もっと文章力つけなきゃです、ね。。。