全部全部
流れてしまえ
涙も
悲しみも
この想いさえも
すべて
流れてしまえ
雨宿り
容赦なく私を叩きつける雨粒は休まることはない
徐々に体温を奪われ
自分でも震えるのがわかったけど
どうしても、ベンチから腰を上げることができなかった。
ふと遮られる雫。
「何してンの?」
『何してるの?』
「・・・ぁ、華・・・原、くん・・・」
一瞬期待した私がいた。
そんなわけないのに。馬鹿だなぁ。
「な、ん・・・でも・・・ないよ・・・」
「なんでもないって」
顔には見えないよ?と、俯かせた顔を
大きくてごつごつした手に包まれた。
雨と涙で濡れた頬を、親指で拭われる。
「ホント・・・なんでも 「なくない」
我慢してたものが溢れ出す気がした。
押さえつけていた涙がぽろぽろと零れ始める。
「ご、ごめっ・・・」
「いいよ」
『君には荷が重過ぎる』
『ごめん、ね・・・』
私じゃ駄目だった。
特別にはなれなかった。
それでも最後まで優しかった。
「ぅ・・・ぅえっ・・・せ、・・・ぱいぃー・・・っっ」
子供のように泣き叫んだのは、久しぶりだった。
声が枯れるまで・・・
泣き止む頃には雨も上がっていて
気持ちも少し、すっきりしていた。
「ご、ごめんね・・・華原くん」
「貸し1つ、だね」
「貸し・・・返すには、どうすれば?」
「デートしてよ。オレのこと好きだから」
私の雨は もうすぐ止みそうだ。
神城←ヒロイン←華原 な話。
わかりにくくてすみませんー(´▽`;